AncientGrace
古代の気品
2024-2025年秋冬 オートクチュール コレクションのルックを通じて語られるのは、古代と現代の狭間に息づく、スポーツと洋服の物語。それは、躍動する身体の美しさと、エレガンスと機能性の融合によって結ばれた運命の絆。クチュールの真髄への回帰です。
モデルたちのウォーキングに合わせて揺らめく、マリア・グラツィア・キウリによる作品の数々。フリンジ、ドレープ、プリーツはタンクトップ、ドレス、パンツに姿を変え、古代の女神にインスパイアされた、はかなげなシルエットを生み出します。クチュールの手法で再解釈されたのは、過去と現在のアスリートにオマージュを捧げるスポーツウェア風のワードローブ。Tシャツのリブを繊細なグログラン リボンに付け替え、ジャージーにはシルクや、さまざまなゴールドトーンのメタリックヤーンを施しました。ミラーのモザイク刺繍を全面にあしらったスポーツシャツやバスローブが、精巧なサヴォワールフェールを物語り、洗練された魅力を醸し出します。 |
アクセサリーには、古代文化のインスピレーションを採用。例えば、シューズは、グラディエーター サンダルの伝統的なスタイルを受け継ぎ、足首から膝下までを包み込むレースアップで装飾。ルックを惹き立てるアクセントとしてフェザーや刺繍を散りばめたアイテムのほか、パールのように眩いバロックビーズをあしらったモデルも登場します。バロックビーズは、カフブレスレットやリング、イヤリングにも使用され、アイコニックな「ディオール トライバル」を彷彿とさせます。フラットサンダルに飾ったジャージー素材のクチュールリボンはドレスにしっくりと馴染みます。反逆的な精神を感じさせるアクセサリー、ブラックレザーのダブルベルトは、ホワイトのアウトフィットとの組み合わせで登場し、ウエストを強調しながらルックにさりげないコントラストを効かせました。自由でパワフルなフェミニニティをさまざまな形で表現したコレクションです。 |