© JEAN CHEVALIER/ELLE FRANCE
| リッゾーリ社から出版された書籍『Dior: Enchanting Gardens(ディオール、魅惑の庭園)2』では、植物学や造園に対するクリスチャン・ディオールの情熱にとどまらず、彼の後継者である歴代のクリエイティブ ディレクターたちが、メゾン創設者が築き育んだ基盤からどのような影響を受けたのかが明らかにされています。1947年から現在までのディオールのルックを、魅力あふれる無数の逸話やアーカイブ写真、キャンペーン、貴重なスケッチを通じて再発見できる一冊です。
1949年春夏 オートクチュール コレクションのためにムッシュ ディオールが考案したルック「ミス ディオール」は、過去と現在を結ぶ対話を構築し、後継者たちにとって豊かなインスピレーション源となっています。またそのネーミングは、ムッシュ ディオールがモンテーニュ通り30番地のサロンで愛用していた、ディオール初のフレグランス「ミス ディオール」を想起させるとともに、マリア・グラツィア・キウリによる卓越のデザインの数々を彷彿とさせます。「ファッションを創り出すことは、初めてのラズベリーや初めてのスズランに匹敵します。それは、時代を先取りする、前例のない独創的なもの。明日の着こなし次第で、パリのファッション、世界のファッションになるのです」。このように語ったクリスチャン・ディオールにとって、オートクチュールとは “開花” であり、自然とファッションの持つ “永遠に生まれ変わる” という驚異的な能力を讃えるものだったのです。そんなクチュリエに贈る永遠のオマージュとなる本書は、春の盛りを迎える2025年4月に発売されます。 | 2 フィリップ・ドゥリオ、バルバラ・ジョフロワ=メレ、アミィ・ドゥ・ラ・エ、ヴァンサン・ルレ、ブリジット・リシャール、コリンヌ・ゼラルによる共著。 |
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